中秋の名月といえば、「お月見」ですよね。
お月見には、月見だんごやすすきなどのお供え物がつきものです。
ところで、
…なんて、疑問に思ったことはないですか?
お月見のお供え物には一体どんな意味があるのか、今回調べてみました!
中秋の名月にどうしてお供え物をするのか?
さて、まずは中秋の名月にお供え物をする理由から見ていきましょう。
実は、お月見はただ月を眺めるだけの行事ではないんですよ。
欠けたところがないまん丸の満月は、昔から豊穣のシンボルとされてきました。
そして、「実りの秋」とも表現されるように、秋はいろいろな作物を収穫する季節です。
そこで農民たちは、一年で最も綺麗な「中秋の名月」を豊穣の神様に見立て、秋の豊作を感謝する行事を行っていました。
その名残が今でも残っていて、私たちはこの日にお供え物をするんですよ。
神様に捧げるものですから、当然お供え物も意味があります。
さて、一体どんな意味を持っているんでしょうか?
中秋の名月「月見だんご」の由来・意味は?
お月見シーズンになると、スーパーでも月見だんごが売られますよね。
この「月見だんご」の意味から見ていきましょう。
まずこの月見だんご、東日本と西日本では形が違うことはご存知でしょうか?
東日本では真ん丸なおだんごです。
東北地方ではあんこ入りのだんごが作られる地域もありますが、基本的にはお砂糖味のシンプルなおだんごとなっています。
おだんごの形…これはずばり満月を表しています。
中秋の名月には、ピラミッド状に積み重ねた15個のお団子をお供えします。
この15個、どんな意味があるかは予想がついた方もいるかもしれません。
そう、十五夜です!!
東日本の月見だんごは、十五夜の月そのものを表現していたんです。
対する西日本では、楕円形のおだんごにこしあんが帯のように巻かれているものを、月見だんごと呼ぶんです。
これは、里芋を模した形といわれています。
…って疑問が湧きますよね。
昔の日本で「お芋」といえば、「里芋」のことを指していました。
秋に採れる代表的なお野菜といえば、お芋です。
中秋の名月は別名「芋名月」とも言われ、西日本では、この日に里芋がお供えされることもありました。
このお団子は、そのお芋の代わりのお供え物なんですよ。
中秋の名月「すすき」の由来・意味は?
中秋の名月に飾られる「すすき」。
実は、これは「稲穂」の代わりなんですよ。
日本人にとって、お米は主食であり、とっても大切な食べ物です。
本来は、そんな日本人の食の中心のお米をお供えしたいところです。
しかし、実は中秋の名月は、まだ稲穂が実る前の行事なんです。
稲穂に代わって姿形が似ているすすきを代わりにお供えしたことが、中秋の名月にすすきを飾る由来になっているんですよ。
また、このすすきは月の神様の依代(よりしろ)としても飾られています。
依代というのは、神様が宿る場所になるもののことです。
神様が宿ったすすきは、特別な力を持っています。
ですので、地域によってはお月見のあとのすすきを、お守り代わりに軒先や田んぼに飾るところもあるんですよ。
まとめ
中秋の名月は、月を愛でるだけの日ではありません。
秋の豊作を月の神様に感謝する日でもあるんです。
そんな中秋の名月のお供え物の代表は「月見だんご」と「すすき」。
月見だんごは東西によって形が違います。
- 東日本では満月を表す形
- 西日本ではお供え物としてよく使われていた里芋の形
をしています。
また、すすきは稲穂の代わりのものとして、神様の依代としてお供えされます。
2018年の中秋の名月は、9月24日です。
その後は、こちら
- 2019年の中秋の名月は、9月13日(金)
- 2020年の中秋の名月は、10月1日(木)
- 2021の中秋の名月は、9月21日(火)
せっかくなので、今年は日本の伝統を感じるために、美しい満月にお供え物をしてみませんか?
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