夏休み、家族みんなで田舎に帰省。
お盆に備えてお子さんと墓掃除に行ったとき、
「ねぇねぇ、お盆ってなぁに?」
と聞かれたとき、あなたは答えることができますか?
また、ご自身もお盆の由来や起源など、ご存知でしょうか?
「お盆って毎年なんとなく迎えているけど、由来とか、どうしてお盆があるって、あんまり知らないかも…」
今回は、そんなあなたのために、
- お子さんへ簡単に説明する方法
- お盆の由来と起源
をご紹介します!!
お盆とは?子供も分かるように意味を簡単に説明すると?
お盆とは、亡くなった人たちにとって1年に1度の特別な日なんです。
なぜかというと、普段はあの世(天国)にいるご先祖様たちが、お盆にはこの世に戻って来れるからなんです。
8月13日の夕方、ご先祖様たちは自分たちの家に帰ってきます。
それを迎える私たちは提灯に火を灯して、ご先祖様が道に迷わずに家に戻れるようにします。
(これを、「迎え火」といいます。)
その後の8月16日、ご先祖様たちが再びあの世(天国)に戻る日です。
私たちはまた提灯に火を灯し、ご先祖様の帰る道を明るく照らして見送ります。
(これを、「送り火」といいます。)
お盆にお供え物をしたりするのは、はるばるあの世(天国)から戻ってきたご先祖様たちに、感謝の気持ちを伝えるためなんですよ。
お子さんたちには、
だから、ご先祖様がこの世に戻ってくるお盆には、しっかりお参りをしてありがとうって言うんだよ。」
と教えてあげましょう。
お盆の由来・起源は?
ここからは、お盆の由来・起源を見ていきましょう。
ところで、お盆の本当の名前、あなたは知っていますか?
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」というのが、お盆の本来の呼び方なんです。
この、「盂蘭盆(うらぼん)」は、サンスクリット語の「ウランバナ」という言葉が由来なんです。
この言葉の意味、ちょっと怖いんですよ。
なんと、「逆さ吊り」なんです。
「え? お盆になんでそんな物騒な名前がついてるの?!」
と不思議に思いますよね?
この起源を知るには、仏教の開祖・ブッダが生きていた頃までさかのぼります。
ブッダの弟子・モッガラーナは超能力を持っていました。
そんな彼の母親は、ある日亡くなってしまいます。
死後母親が無事に天上界に行けたか心配になった彼は、自分の超能力で母親の居場所を探します。
そして、彼が母親を見つけたのはなんと…餓鬼会という地獄の中だったんです!!
彼女は、そこで逆さ吊りにされ、飢えに苦しめられていました。
モッガラーナが食べ物を差し出そうとしても、彼女の前では炭になってしまいます。
なんとか母親を餓鬼会から救いたい彼は、師匠であるブッダに相談します。
するとブッダは、
「母親を救うには、多くの僧たちの力が必要です。 (旧暦)7月15日に修行を終えた僧たちへ、心をこめて供養をしなさい。そうすれば、母親は救われるでしょう。」
と、言いました。
そして、モッガラーナが師匠の言いつけ通り、7月15日にたくさんの供物を僧たちにお供えしたところ、母親は無事に天上界に行くことができたのです。
このことが由来となり、毎年、旧暦7月15日はご先祖様に感謝をする日となったのです。
さて、実はこの旧暦の7月15日は、現在の8月にあたります。
東京など一部の地域では、新暦でもそのまま7月15日を中心として、7月13日から16日をお盆期間としています。
しかし、全国的に見れば、明治に入り新暦が一般的になってからは、お盆の日付は8月13日から16日に統一されたんです。
まとめ
知っているようで意外と知らないことが多い「お盆」。
お子さんたちには、
だから、ご先祖様がこの世に戻ってくるお盆には、しっかりお参りをしてありがとうって言うんだよ。」
と教えてあげましょう。
これで、もうお子さんにお盆のことを聞かれても、答えられますよね!
大人であるあなた自身も、もちろんご先祖様に感謝する心を持って、お盆をお過ごしくださいね!!
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